若者ことば研究
本サイトは東北大学情報科学研究科研究ユニット「言語変化・変異研究ユニット」の研究の一環として設置されたもので、いわゆる「若者ことば」の変異・多様性の研究をになうソースとしての役割をになうものである。
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内容
若者ことばの語彙集・リストのウェブサイト
紙媒体の若者ことばの語彙集もしくはリスト
「若者ことば」の定義
- 『集団語辞典』米川明彦【編】東京堂出版,2000年.
- 『若者ことば不思議のヒミツ』桑本裕二,秋田魁新報社,2010年,「若者ことばおよび関連語彙用語索引」pp.201-208. (約300語収録)
- 『若者ことば辞典』米川明彦,東京堂出版,1997年
以下はこれまでになされた定義めいた指摘である。
- 同じと見なしている仲間同士でのみ用いられる。
- フォーマルな場面では使われない。
- 話し言葉である。
- ものによっては、かなり年輩の年齢層でも用いられているようだ。この限りにおいて「若者〜」という命名はどうか、とも思われる。
- 言語を習得したばかりの幼児や、小学生の使うことばの中に含まれるか?
- 一つの語彙が様々な意味を併せ持つのが一つの特徴となっているようだ。
- その場の雰囲気、いわゆる「ノリ」が大切にされる言い回しである。これも、「仲間うち」で使われるということを象徴している。
- 若者ことばとして定着するには、「語の意味の深さ」「使用場面の広さ」が必要である。この場合、定着というのは、高年齢層にも使用されたり、少なくとも意味が理解されていることを示す。
- 読み書きとは関係ない事柄について用いられる。
- 若者ことばとして定着するのには、2つの場合がある。一つは、テレビ、漫画、雑誌などのメディアを通して普及する場合、もう一つは、全国的に自然発生的におこった場合である。前者は由来を簡単にさかのぼれるが、後者はよくわからない場合が多い。
- 若者ことばを使う環境では、(すくなくとも言葉遣いの上では)上下関係が存在しない。
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